Why, What, How の3つに分解して考えてね、とよく言っています。
世の中フレームワークに満ち溢れているけれど、自分はそこまで記憶力も良くないので3つまでにまとまっていることしか使いこなせない。
ファイブフォースもパッと出てこないし、Mckinseyの7Sも昔、社内で本社の経営層にプレゼンしたときに使ったけど、パッと七個出てこないし。
何かタスクをするときに、5W1Hに分解することもあったりしますが、基本的に私は
- Why…なぜやるか
- What... なにをやるか
- How...どうやるか
の3つに分けて考えます。また、People Managementもしているので、メンタリングするときもこの三つにわけて説明するようにしています。
例えば誰向けにのWhoとかで特段営業の人とかは大事にしていますが、4つの変数を一気に追うあたまがないので省略しています。
昔、担当レベルのときはHowに固執して考えていたのだけれど、上の人は興味なさそうだし教えてもくれないし、具体的な話なき議論って無駄だなと思っていた。あと、何一つ具体性のない講演しているセミナーってなんだこれと思っていました。(あの手のセミナーは今でも(略))
しかし、プロジェクトマネージャーもやるし、ヒューマンマネジメントをやっている今、よく言うセリフは、「Howの部分はイイ感じにやってくれれば任せる」ということです。
まぁイイ感じという言葉には「論点に一貫性があり、現状出せる中で一番ベストであるならば」という文脈が隠されているので、周りから見ると面倒くさい人間だと思いますし、自分でもそう思います。まぁでもそれができるのが忖度好きな日本人じゃないですか。
さて、いまやっているコンサル案件だと、大手企業の現場レイヤーから役員クラスの経営レイヤーまで話をする機会があるのですが、ものすごくざっくりすると、
- 経営:Why
- ミドル:What
- 担当:How
のメッセージがそれぞれ刺さったりします。(とか考えていたらWhoも大事じゃね?と思うけどまぁいいや。そのまぁいいやが人を傷つけたりするんですけどね)
ここでHowはどうでもいいといったけれど、WhyとWhatでほぼほぼ決まるなぁと思っています。Why→What→Howと落ちていく中で、課題(Why)が何かでスコープ(What)が決まるし、それを踏まえての実行(How)になってくるので。
なのでうちのチームメンバーでもHowを一生懸命考えているけれど、WhyとWhatがズレているので、何を考えてもレビューが通らないというのはあります。
まぁ上で上げた通り、レイヤーによって考えていることが違うのが大きいです。
例えばマーケティングの話でいうと、担当が施策(How)としてキャンペーンを検討していて、それを積み重ねていても、経営層からすると、その施策と事業として大事にしているところとの結びつきのJustifyが出来ないので、うちの担当達は全然わかってない、みたいなのもよく聞いたりします。
得意領域の料理の話をすると(料理が得意というよりは料理の話が得意)、WhyとWhatでほぼ決まるので、具体的にどう作るかとかどうでも良いと思っています。
なので、クックパッドをでどう作るか(How)のレシピの前に、クックパッドで料理(What)を検索する時点でほぼ成功かは決まっているケースが多いと思います。
なんで作るかでも、パーティなのか、減量飯なのか、金欠なのかで何を作るかが変わってくるし、例えばパーティとかでもものすごく洗練された作り方をすればわからないけれど、ものすごく地味なもの作るより、パエリア作っておいた方が受けるじゃないですか。
逆に減量中の人にパエリアなんて出したら、いや俺カーボディプリート(炭水化物限界まで絞って、次入れたときに反動でデカくする的な)してるんだけど、みたいな。
マーケ界隈でも結構あって、こんなキャンペーンやろうと思っているんですけどどうですか?見たいな質問がクライアントから来た時に、え、これって何の意味あるの?みたいなのがあったりします。
何も考えないとどんどん細分化された自分の領域にしか目にいかないので、自分のヤバすぎるスキル(タイトな韻)でせっせかやるのも良いですが、少し大枠見るように意識すると、手段と目的間違ってる、みたいなこと言われにくくなるよ、という話でした。
そんなわけで、何か依頼されたときにWhy What Howとノートに書いて書きだしてみるといいかもしれません。まぁWhyの課題設定のレベルがおそらく役職によって違うことも多々出てくると思いますが、まずは可視化とレベルセットをすることは結構偉大な一歩な気がします。
良い週末を!