@Kumakuring

筋トレ中に出てきたただの思いつきを、忘れないうちに書き連ねています。

この試合は、相手より一点でも多く取るチームが勝つ

たまに話していると、物知りだね、と言われることがある。

その鉄板の返答は「知らないこと以外知っているからね」とふざけて返答をすることだ。当たり前だろ!と返さしてもらうのがベストツッコミなのだが、MECEだね。と昔返されて一本取られた気分になった。

 

さて、今日のタイトルも同じ構造なのだが、仲のいい友人とラグビーの試合行くとき大体ふざけて行ってくるセリフだ。この試合の行方は…とか神妙な顔しながら答えるのである。

 

しかしラグビーにおいてこの言葉の持つ重さは大きい。

今日、ラグビードラマのノーサイドゲームの最終回をやっていたが、最後残り4点差で主人公のいるアストロズが負けていて最後にトライを狙う展開だった。(ドラマだけど)

 

ここでラグビーのルールを言うと、得点パターンは

  1. 5点(トライ)
  2. 5点(トライ)+2点(キック)=7点
  3. 3点(ペナルティ or ドロップゴール)

 

残り4点差があるので#3のパターンは消える、なので#1が必要になる。追加でまぁキック決めても決めなくてもいい(結局、最後蹴っていなかった)

 

例えば、これが6点差だったら、#2を狙わないといけない。ラグビーを知らない人に説明すると、あーそうだったのか!という人が多いのだが、トライを決めたあとのキックは、ボールを置いた場所の縦の延長線から狙わないとならない。

そのため、端でトライすると、一番真ん中まで一番距離のあるところから蹴らないといけないので、なるべく真ん中にボールを置いたほうが良い。

 

もし仮にあれが6点差だと、#2を狙わないといけないため、少しでも真ん中でトライする戦略を取ると思われるためまた少し違う展開になるだろう。(とはいえ、トライを取るのは簡単ではないので、キックする人の力量次第ではとりあえずどこでもいいから、という選択もあるかもしれない)

 

ラグビーの話をつれづれなるままに書いてしまったが、言いたいことは接戦の局面で、一点より多く取るほうが勝つ、という要素はものすごい大きい意味を持つ。

 

勝つこと=一点でも多くとること が目的となる局面では、それに向けての方法を考える。そして、多くの依存関係があるだろう。上の例でも、残りの点差、残り時間に加えてキックする人の力量等だ。他にも無数に依存関係がある。

 

さて、

私は英語でプロジェクトマネジメント(特にマーケ関連)をすることが多いのだが、だいたい我々はDependenciesと呼ぶことが多い。

 

例えば、サイズもわからないデータベースを最適化するための見積もりをくれ、みたいなこともあったりするので、「これくらいのサイズを想定している、データサイズがこれよりも多い場合は見積書額は変動します」みたいなものをDependenciesとして記しておく、など。

 

プロジェクト開始時にスコープがはっきりしていないことは得てして多い。システム系だとよくあるだろう。しかしマーケでももう少し上のレイヤーの戦略系の案件をやると、びっくりすることも多いのだが、そもそも目的も決まっていないことがある。

 

すると、ゴールもないのでもはや扱いきれないDependenciesがある。いや、もはや行く先がないからもはやないと言っても良いかもしれない。

 

そういう場合は?

意味づけとやることを定義しながら進めることになる。先日書いたWhyとWhatということだ。

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そしてプロジェクトとして成り立たせるためにはQCDを中心とした定められた”仕様”が大事になる。そしてその項目を満たす必要が出てくる。

 

そのときに大事になってくるのは、仕様よりも一点でも多く取ること。なので可能性として同じ納期と金額でものすごく良いものができても、目標仕様を低く設定するとまぁその低い目標達成に向かって一致団結で頑張る、世界はそういうものだ。

 

こんな事書いたが、普通にプロジェクトというものに入ったことがある人に取っては当たり前だ。しかし今日考えたのは、なんか日頃の生活で無駄が多いなぁということだ。

一点でも多く取ればいいのに、なんか(料理でもなんでも)無駄に頑張っちゃうとかいろいろあると思う。

 

高い成果をあげるというのもそうだけど、そもそもの期待レベルを下げるということも大事になってくる。でもなんか自分に対しても自分に対してもっとできるだろう、と勝手にハードル上げて、勝手に未達で自己嫌悪みたいなことになるとなんか虚しい気がする。

 

連休とかあると、なんか勝手にあれやろうこれやろうとか思って毎回何も成し遂げられず、なんか背徳感を抱えたまま仕事を迎えることが自分は多い。

今回の三連休は対して予定もなかったのに加えて、「あれやんなきゃ」も特に考えなかった。そしたら今ものすごく気分が軽い。

なのでこの場合の「相手」は「自分」になり、この場合は相手の(期待という)点数を最小限に抑えて、それを一点でも上回る得点(何かのタスクをやる)を取ればいい。

 

何が言いたいかというと、自分は怠惰で何もできないだろうという前提にしたら、何もしてないけど勝手に生活が充実するというライフハックを得ました。本当に何もしていないですありがとうございました。